YouTubeコメント欄に思うこと(後編)

2018年2月7日記

今回は後編です。Previously on Zuki的備忘録↓

www.hyzuki.com

・チャンネル登録者2700人オーバーに感謝。

・動画視聴者は動画の内容に鏡の様に反応してくれる存在。

・一般論としてチャンネルが育ってくると、それに応じてアンチも育つ。

・また、建設的でない全否定的なコメントが付くようになることもある。

 ※建設的な否定コメント(ご意見)はありがたいと思ってます。

・明らかに動画内容と関係ない低評価が動画公開の度に付くようなこともある。

・世の20%は絶対的否定層、分かり合えない他者がいると認識している。

・ゆえに理由なく否定コメントをしたい人、低評価を付けたい人も一定層存在する。

・しかし、毎回低評価を付けたり、わざわざコメントに残すのは心理学の領域。

・これらアンチや荒らし的なコメントをする人を総称して「イマ人」と呼称する。

・広告収入という視点・熱量で考えれば「イマ人」もありがたい視聴者。

・低評価、Bad評価は動画改善のサジェスト機能だと考えている。

・だからといって、あまり評価にナーバスになる必要もないと思う。

・自分が感じたことを、自分の良心に従い動画にするのが肝心。

以上、前回記した内容のまとめです。

 

否定的なコメントといっても様々で

「ホームへのバックジェスチャーくらい自分で変更しなよw

 Androidのこと理解しないで動画あげるのはどうかと思います。」

これは実際に私の動画に頂いたコメントですが、このような一見否定的なコメントも動画作りのきっかけ=Androidもアプリでバックジェスチャーできるんだ!という気づき、になるので大変ありがたいと思っています。

このコメントをヒントにして作った動画がこちら↓

youtu.be

チャンネル名の通り、私は「下手の横好き」なので知らないことが多いですし、無知ですが、それでも世の中にある何らかの事実や情報を最後に知る人物になる可能性は低いと思います。つまり、私が知らないということは、まだ知らない他の方がいる可能性が高いことを示唆しています。私の動画作成の一つのモチベーションは「ちょっと便利な情報をシェア」したいという気持ちです。

 

さておき、今回触れたいのはアンチコメントや全否定的なコメントについてです。 

誤解を避けるためにもう一度記すと、私は「アンチ」や「荒らし的なコメント」「全否定コメント」を逆に全否定するつもりはありません。分かり合えない層、馬が合わない層は必ず一定数いると思いますし、わざわざ時間を作って低評価を押しに来たり、コメントするという労力は相当なものなので、そんな方々も大事な視聴者だと思っています。

 

幸か不幸か私のチャンネルにはまだ「アンチ」は存在しないようです。私がおめでたい性格なので気が付いていないだけかもしれません。ただ、否定的なコメントや挑発する、煽るようなコメントを頂くことは稀にあります。

この後編では、そういったコメントをした発言者がどういう心理状態にあるのか分析してみたいと思います。YouTube上で頂いたコメントをブログという違う土俵に引きずり込むのはやや心苦しいですが、コメントの内容が内容なのでまぁいいでしょう。(と自己完結してみるテスト)

 

最近公開したこちらの動画↓ 

youtu.be

酷いコメントが多く付くかな?と想定していましたが、豈図らんやそんなことはありませんでした(今のところ)。私がそう想定した理由は動画内でiPhoneをオンリーワンとして位置づけなかったから、

「iPhoneとGalaxyはイデオロギー」になってしまっていると思うからです。前者はジョブズという神に対するFaithに由来しており、後者はかつて電子立国と言われた日本に対するPatriotismが由来していると考えます。

私にとってはどちらの端末も、いずれ陳腐化するプロダクトに過ぎませんが、信仰心が篤い人からみればiPhone以外のスマホはモノマネ改悪された悪魔の存在でしょうし、愛国心の偏った人から見れば日本を貶めるような行動ばかりする隣国の製品を使う気にはなれず、使っている人を見れば攻撃したくなるのだと思います。もちろん私も愛国者を自認していますので、我が国を貶めようとする国や勢力には徹底的に抗いますが、プロダクトは所詮プロダクトです。思考停止が一番怖ろしいのです。

 

こちらの動画↓のコメント欄はGalaxyに対するイデオロギーが端的に表れています。

youtu.be

本日現在、Goodが100・Badが67、コメント数が私のチャンネルでは驚異的な164となっています。自分で言うのもなんですが、よくあるGalaxy s8 の購入開封動画です。そんなよくある動画のコメント数が伸びるきっかけとなったのはこちら↓

「爆発スマホGALAXYを発売して、30件以上の爆発事故を起こして、幼い子供にまで大やけどを負わせて、世界中の交通機関に迷惑をかけたサムスンの新型スマホを買うバカは日本にはいないよ。」

私としては「バッテリーもチェクしてみますね~」というコメント返しで丸く収めようとしたんですが、収まりませんでした。視聴者間のコメントラリーの応酬という不毛な状況になってしまったのです。今読み返しても不快な気持ちにしかなりませんが、コメントに関する一考察として備忘録しておきたいと思います。

「視聴回数が伸びるから放置しているのかもしれないけど、荒らしコメントは削除した方がよいよ」

とアドバイスをくれる人もいらっしゃいましたが、アドバイスに感謝しつつ放置しました。視聴回数はともかく、どんなコメントであれ頂いたコメントは嬉しかったのと(当時)、後日このように冷静にリファレンスできるのではと思ったからです。削除していくのが面倒というのもありましたが。

今、コメント欄を読み返して改めて気づいたのは冷静に「iPhoneよりいいかも」とGalaxyをほめている方も多くいらっしゃるということです。

「観念でなく、道具として製品をとらえる」

というのが私のチャンネルテーマでもあるので、そういうコメントがついている事に今気が付けたのは目から鱗でした。

 

こちらの動画も様々なコメントを頂きました↓

youtu.be

この動画は狙って作ったところがあります。いや、当初は白い淵の保護ガラスが「かっこいい」と思って購入したんです。ただ実際はとてもダサかった(苦笑)ので「これは面白い!“ダサいというキャラ”設定でみんなに笑ってもらおう!」という意図を込め、嫁からも「ダサいwww」と言われた事実を強調することで視聴者さんの代弁者に位置づけました。結果は大成功で、皆さん「ダサいww」と楽しくコメント頂けたと思います。

でも、面白い可笑しいではなく、まじめに捉える方もいらして、

「ダセー、iPhoneが可愛そう、無駄金」

「こんなフィルムを貼るのはやめてください!iPhoneXが可愛そうです」

というコメントも頂戴しました。道具である以上、保護ガラスの淵が何色であれ使えるのであれば問題なく、ムダ金にはなりません。保護フィルムがムダ金だという意味かな?

正直「可愛そう」という発想は私にまったくなかったので、そういう表現がとても新鮮でした。そして、プロダクトを擬人化する方が2人以上いらしたことに驚きました。八百万神が存在する日本ならではの発想かもしれません。

手帳型ケースに関するコメントや保護ガラスの気泡に関するコメントもあり、

「手帳とかクソだろ」「気泡ぐらい抜けや」

というようなコメントもいくつかありました。気泡はほっとくとある程度抜けるというのがあまり知られていないようなので、概要欄に追記したりコメントに返信したりしましたが、ケースは好き好きなのでねぇ。スルーしています(笑)

敢えて一つ一つコメントを拾いませんが視聴者のAndroid派とiOS派(iPhone派)がどっちが優れているのかをコメント対決している事もたまにあります。私から見れば、完璧なものなどなく「どちらも善し悪しがある」んですが、自分が使っている端末こそ最高!と思いたい心理が働いているようです。

ちょっと論点がズレてしまうかもしれませんが、経済評論家でありガジェットオタクである勝間和代さんがブログで面白い分析をされていました。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

認知的不協和の解消理論というもので、イソップ童話の「すっぱいぶどう」理論と言われたり、「やらない言い訳の正当化」理論といわれたりします。

置き換えてみると

「煽るようなコメントや全否定的なコメントをする人」(イマ人)は、

様々な理由で「使いたくても使えないもの」あるいは「使おうとしないもの」を、

私が使っているのを見て~使いこなしている時も、使いこなせていない場合は尚更、

「自分が使わない不都合な理由を作り」自分を正当化しているのです。

勝間さんの言葉をそのままお借りするなら「自分の状況を正当化するために、何か相手に不都合が生じる事実を想定し、自分の溜飲を下げるということになります。

悪口も似たようなものかもしれません。私も人の悪口を言ったことがあります。振り返れば「妬み」「嫉み」がその主成分で、悪口を言うことで溜飲を下げていました。そんな感情です。

勝間さんは他の記事でも、一定条件下で発生する批判的なコメントに対して

「洋服の好みと同じで、似合っても、似合わなくても、ほっておけばいいと思います。どうせ、責任をとれるのは本人だけなんですから。」と仰っています。

katsumakazuyo.hatenablog.com

 

「イマ人」なコメントは好意的に見ても“大きなおせっかい”に過ぎませんが、勝間さん自身のブログについたコメントに対する分析から、コメントをわざわざ残そうとする心理は少し解明できた気がします。

この理論を採用するならば、動画配信者の行為そのもの、つまり「YouTubeで動画を公開する」ことでさえ「イマ人がやりたくてもできないもの、できるのにやろうとしないもの」として、攻撃の対象になるはずです。そしてその「俺はやっていないけど、あいつはやっている」という生じたギャップに対する想いが強ければ強いほど、コメントも粘着的にそして攻撃的になり得るのです。

 

「イマ人」なコメントをする人は私に宛ててコメントをしているのではないのです。

自分自身に向けて自分自身が納得するためにコメントしているに過ぎないのです。

コメントを書く、残す、という私から見れば無駄な時間を費やすことで、溜飲を下げ、精神の安定を図っているのです。その人にとってはとても貴重な時間です。

である以上、そのコメントに返信しようとする行為こそ「おせっかい」でしょう。

その人の世界に立ち入る必要はないのです。

今までは「イマ人的なコメント」に関しても「せっかく頂いたコメントなので、何かうまく返信しなくては」と考えていましたが、今後は心置きなくスルーしたいと思います。

 

てっきり俺に何かを伝えたいのかと思ってたよ。ごめんよ今まで気づかずに。

 

その他に様々な、私が想定していなかったようなコメントを頂く事も多いですが、今回は全否定的なコメントについてクローズアップしました。

それでも私が頂戴する体感8割以上のコメントが「好意的」「提案」「質問」「励まし」という前向きなものなので、大変ありがたく思っています。そういったコメントを頂いた際には、時間の許す限り回答させて頂きます。

そして、「イマ人コメント」もこれまで同様、あまりにひどい内容を除き~例えば私でない第三者を貶めるような~私からはなるべく削除しないようにしたいと思います。

 

私自身も「リスクをとっている人に対し、そのリスクをとってもいない自分がイチャモンをつけることがないよう、安易な批判をしないよう」気を付けます。

 

「人は夢想家だと言うかもしれない。でも一人じゃないはず。いつかみんな仲間になって、きっと世界は一つになるんだ」

 

では、また!

 

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