完全折り畳みスマホは日本で発売されるのか?

2019年3月7日記

MWCとCP+という、デジモノガジェット界の2つのビックイベントが終わりました。

MWCがモバイルつまりスマホで、CP+がカメラという異なる属性のイベントでしたが、今年発売される新製品をいち早く目にすることが出来るのは、ガジェット好きとしては嬉しいものです。

来年こそはバルセロナと横浜に行って、その年の新製品をこの目で見たいと思うわけですが、モバイルの方は中国企業の独壇場となりつつあります。

Samsonもノッチを排除した意欲的なスマホをフラッグシップに据えたり、シームレスな折り畳みスマホを発売するなど、頑張ってはいますが、

youtu.be

やはりHUAWEIやOPPOなど中国企業の進出は目覚ましく、全体的に押され気味で、また依然として日本メーカー有利と言われるカメラ業界も、ほどなくその波に飲み込まれる可能性があります。

SONYやNEC、富士通、Panasonicなど日本製コンシューマー機器全盛の時代に青春を過ごした私からすると、非常に寂しいことですが、これは少子高齢化という日本社会の構造的な変化とともに、産業界の構造変化が起こっているためとも考えます。

つまり、商品そのものは儲からないので作ら(れ)なくなったけど、商品を構成する主要部分は儲かるので、そこに特化して製造していくという産業構造の変化です。

▽nikkeiの記事「ファーウェイ、スマホ部品の供給要請 日本企業に」

www.nikkei.com

アメリカから排除されてしまった為の対抗処置という意味合いもあると思いますが、HUAWEIは日本企業にスマホ部品の供給増を要請するようです。

中国とは「戦略的互恵関係」にあることは間違いありません。もちろん、お相手が一党独裁国家である以上、尖閣諸島等の政治の問題も忘れてはいけませんが。

 

私の中華メーカーに対する考えはある意味首尾一貫していて、

①インフラ基盤や機器という部分では安全保障を鑑み排除すべき

②エンドユーザー向け端末については、安全とまでは言い切れないけど販売すべき

と考えています。

その理由については過去の記事で触れているので、よろしければご一読ください。

www.hyzuki.com

 

さて表題の件、Samsonが一足先に「Galaxy Fold」という名の「折り畳みスマホ」を発表したのに続いて、MWCではHUAWEIが「フォルダブルスマホMateX」を発表したのが、今回のMWCの最大のポイントだったと言えるでしょう。

モバイル界をリードする2社が「折り畳みスマホ」で完全に競う形となったのです。

youtu.be

 

私もこの件について上記のような動画を出しましたが、視聴者さんから寄せられたコメントでは「欲しいけど高い」という意見が多く、次いで完成度として「HUAWEIの方が高い」という意見が寄せられました。

SamsonのGalaxyFoldは世界的には4月発売、HUAWEIのMATEXは下半期発売予定となっていますが、Foldが日本円換算で22万円前後、MateXが28万円前後になる計算です。

性能の良いPCが普通に買える金額で、まぁ、新しいもの好きで更に金銭的な余裕がないと手が出せない水準ですが、世界的にみれば結構売れると私は考えています。(両機合わせて400万台くらい?)

動画の中で私は「金額がこなれて、製品としてもブラッシュアップされた普及品は2~3年後」と所見を述べましたが、ではこの両機自体、つまりこの「初号機」は日本で発売されるでしょうか?

「日本で発売されなくても、海外サイトで手に入るよ」と言う方もいらっしゃると思いますが、このブログそして私はが運営するYouTubeチャンネル「Hetano@yokozuki」では「見ず知らずの方々に見たり読んだりして頂く」というそのメディア特性から、違法性のない(低い)製品のみご紹介しています。ご了承ください。

 

この件でドコモの社長がengadgetさん(石野さん)のインタビューに答えています。

japanese.engadget.com

「モノとして評価しつつも、20万円を超える端末は取り扱えない(売れない)」というのが大まかな回答で、特にスマホ料金改正?改悪?の真っただ中の昨今、端末と通信料金は分離する方向にありますので「最新折り畳みスマホが月々サポート合計10万円引きで、実質半額で購入可能」などという芸当は最早できなくなるはずです。

 

HUAWEIととりわけ仲良しなソフトバンクが「MateX」を取り扱う可能性もワンチャンありますが、この「両初号機」はどちらもその価格の高さから一般向けのキャリアからの発売はなさそうです。

 

するとSIMフリー端末で販売されるかどうかですが、Samsonはこれまで大手キャリアとべったりだったので、日本発売されたSIMフリー版端末というのは私の知る限りありません。ゆえにその可能性は低いでしょう。

HUWAEIは時にMVNO各社と組んで、日本のSIMフリー市場を開拓してきたので、SIMフリー版のMateXを発売する下地は充分にあると思います。ただ、残念ながらこちらも発売される可能性は低いと思います。

「日本人は貧乏だから、ライトシリーズを売ろう」これがHUAWEIのマーケティングが現在考えている事ではないでしょうか。 

youtu.be

 

「貧乏」という表現ではなく、「もの好きが減った」という表現の方が妥当かもしれません。いずれにせよ「製品を世に出す」という視点でも「新たな製品を供給する」という意味でも、日本のマーケットは弾力性や新規性が失われてしまっている。というのが現在の私の見立てです。

 

これを「少子高齢化のせい」だけにしていいものか。

 

個人的にはどちらも日本で発売して欲しいと思っていますし、出来うるならばこの手でレビューしてみたいと考えていますが、どうなるでしょうか。いい方向で予想が裏切られることを願っています。

 

そして、もう一つのフォルダブルスマホ「FlexPai」も忘れずに(笑) 

youtu.be

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

では、また!

 

 

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