2019年4月10日記
リアルなSIMを端末に挿さなくても通信できるクラウドSIMとして、これまで何度かMAYA SYSTEMさんのFreetelブランド、jetfonをご紹介してきました。
AppleもiPadにAppleSIMなるものを導入し、その後紆余曲折を経てiOS12.1からは「eSIM」として使えるようになり、利便性が向上しています。
AppleSIMとeSIM、この2つの違いをユーザー視点でざっくり言うと、どちらもiPad上で直接通信会社と契約できますが・・・
①AppleSIMはAppleと契約している通信会社を利用できる。
②eSIMは通信会社側でeSIM用の設備(とサービス)があれば利用できる。
ということになります。
Apple独自仕様のAppleSIMに比べ、仕様がオープンなeSIMはユーザーに取って、より選択肢の幅が広がるSIMと言えそうです。
▽iPadでの対応状況
この辺りに関する専門的なことや詳細については、フリージャーナリストの石野さんが、以下の記事でまとめていらっしゃるので是非こちらをお読みください。
以上はiPadでのeSIM利用を想定したものですが、iPhoneでは通常の物理的なnano-SIMとeSIMを使ったデュアルSIMに対応しています。この辺りについては、Apple公式サイトをご確認ください。
DSDSやDSDVと言えばAndroid端末の専売特許のような気がしていましたが、Appleも着実にユーザーのニーズに対応していることが分かります。もちろん日本のマーケットでは力が強いキャリアが、わざわざ他社のSIM利用を許すわけもなく、この辺りもガラパゴス化しているわけで、ユーザーとしてはカード分割でもいいので取り敢えず端末は一括購入して、SIMロック解除を先にすることが賢明と思います。
▽DSDSデュアルSIMって何?という方には以下の記事でざっくり解説しています。
さて、AppleSIMからeSIMへの変遷を見てきましたが、私も新たに購入したNew iPad mini(通称iPad mini5)でeSIMを試してみました。そして同時にiijmioの音声SIMを挿して色々と検証してみました。
検証内容や過程については、以下の動画を是非ご覧ください。そして、
検証結果だけお伝えすると・・・
①eSIMはソフトバンクで開通したが、割とあさっり開通できた(所要時間5分程度)
②iiJmioのリアルSIMを挿して使う場合は、APN設定と構成プロファイルが必要
③iiJmioは音声通話SIMなので、架電するも「この端末では使えない」アナウンス
④LINEを使った通話は可能
⑤設定上はiiJmioとソフトバンクeSIMはデュアルSIM状態に見えるが、iijmioからソフトバンクeSIMの切り替える場合は、iijmioの構成プロファイルのアンインストールが必要だった。
音声通話SIMがそのまま使えたら面白かったのですが、これはやはりだめで、以前のiPadでも出来た、LINEアプリなどのVoIP(Voice over IP)技術を用いたデータ通信による音声通話は可能でした(検証したのはLINEのみ)。
一番のネックは好きな方のSIMを自由に選択できない点。
これはそれほど用途はないと思いますが、eSIM側のキャリアを使う際にいちいちリアルSIM側の構成プロファイルをアンインストールしないといけないのは不便です。
回避方法もあるかもしれませんので、この辺りはソフトバンクさんに問い合わせてみたいと思います。
iPadで検証しているうちに、公式で「デュアル」を謳う、iPhoneのeSIMも試してみたくなりました(^-^;
この検証結果が、何かのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
では、また!
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