2018年5月29日記
さて、久々の本テーマ。通算4回目となります。
YouTubeチャンネル登録者数1万人を目指す私の「もがき」を戦略として体系立ててみようという、とても私的な試みです。お付き合い頂いている方、ありがとうございます。
今回は、私がYouTubeを取り組む際に考えた「お金のこと」について、昨日のライブ配信で触れた内容に沿って、もう少しわかりやすくまとめていきたいと思います。
昨日のYouTube Liveはこちら↓
本題に入る前に、
Previously On Zuki的Blog
として、この稿でこれまで触れてきたことをまとめると、
①収益化という視点でYouTubeを見ていく。
②YouTubeの収益性を高めるためにマーケティング発想を持ち込む。
③マーケティング発想だけだと持続出来ないので、楽しむことを前提にする。
④配信側がやりたい事と、視聴者が見たいものは得てして違う事を認識する。
⑤視聴者の目線ばかり考えると「仕事」になってしまうのでバランスが大事。
⑥目標はチャンネル登録者数1万(人)。
⑦価値ある情報でなければ収益が生まれない。
⑧価値ある情報とは何かを考える。
⑨登録者1,000人を超えるためにチャンネルの存在を知ってもらう。
⑩動画は質か量か→「量は質を凌駕するもの」
⑪量つまり継続性を意識する。
以上が「その1、その2、その3」で記した事のざっくりまとめです。
より詳細にご確認頂く場合は、以下の記事をご一読ください。
視聴者様からのご質問
私が運営しているYouTubeチャンネル「Hetano@yokozuki」(以下「当チャンネル」とします)には、ありがたいことに毎日様々なコメントを頂いておりますが、最近ちょと目立ってきたのが「そんなにスマホを買ってお金大丈夫なの?」というもの。
私自身は他人の財布の中身に全く興味が湧かない性質ですが、一般的には関心が高い事柄かもしれませんので、この機会に回答させた頂きたいと思います。
まず、私の仕事(以下「メイン業」とします)の、ある一つの事業部では、極端に言うと1クライアントに対し1電話番号(携帯番号)を一定期間使うようなところがあるので、そのある程度の期間でSIM契約を含めた端末を購入する必要があります。つまり実際に使う「実需」があるということです。
※振り込め詐欺等ではありません(苦笑)。国家資格が伴う業務の派生サービスです。
これらに対し、例えば法人化による「経費扱い」という概念も使えますが、それについては、別の機会で触れたいと思います。
私が当チャンネルを、今のスタイルで本格スタートさせたのが凡そ2年前の2016年4月29日です。
データを拾ってみると、スタート後の5月4日に初めてのチャンネル登録を頂いて以来、2017年9月迄の約1年半の間に差し引き953人の方にチャンネル登録を頂きました。
※チャンネル登録の助数詞は正しくは「人」ではないと思われますが、ここではわかりやすく「人」とします。
当時は「広告収入1000人ライン」はありませんでしたが、私の実感としては、もう少し早く「チャンネル登録者数1000人達成」をしていただろう思っていたので、今回調べてみてちょっと焦りました(苦笑)
一番の資源は「時間」
さて昨年の9月までの1年半の間、私は自分が好きな動画投稿者さんの見よう見まねでYouTube活動をしてきたわけですが、自分自身の中で今一つ「ぐっと来ない」というか「盛り上がらない」状態が続いていました。
アイデアを練ったり、動画を作ったりする時間が無かったというのもその一因です。
私に子供が生まれたことや様々な事象が相まって、昨年7~9月の間にメイン業の内の一つの事業を整理しました。「“儲かりそう”という状態」が続いていた事業でしたが、ずっとトントンラインを行ったり来たりしていたので、思い切ってやめることにしたのです。
そうすることで、メイン業の他の事業にも好影響を与えるようになり、私自身も1日2~3時間の時間的余裕が生まれるようになりました。
サラリーマンYouTuberや兼業YouTuberにとって、
一番の貴重な資源は「お金」ではなく「時間」
だと私は思っています。
お金があっても、時間が無ければ動画を作ることも公開することも、アイデアを捻りだすこともできないからです。
「お金があればYouTubeなんてやならいよ」という方もいらっしゃると思います。その考えそのものを否定しませんが、それはそれで別の次元の話だと思いますので、今回は無視します。
まずは「お金がない」という現状を嘆く前に「どうやって時間を捻りだすか」を~1日単位での時間捻出が難しければ、1週間単位でも構わないので、この「創作時間」をどのようにして作るかを~考える事こそが重要です。
「時間はあるよ」という方、それはとてつもなく大きなアドバンテージだと思います。
ともあれ業務の見直しにより出来た余裕時間で「1週間に2~4本程度の動画を公開できるのではないか」という計算が立つようになりました。
YouTubeを一つの事業として捉える
ワークフローの見直しにより、時間的余裕が生まれた私は、それまで趣味として取り組んでいた「YouTube」を「一つの事業」として考えることにしました。
事業には様々な側面、つまり「求められること」があります。
一番は利益を上げることですが、それ以外にも
「関連する他の事業へのノウハウのフィードバック」などがあります。
このフィードバックについては、YouTubeを事業として捉える以前から実践しており、それなりに効果を感じていたので、ついては継続発展が比較的容易です。
では、一番大事な利益を上げるための方策はどうするか。
今回(昨年9月に)改めてYouTubeを「事業」として捉えようとした際の
大きなポイントは、この大事な利益を上げるために
YouTubeに「資本」を投下しようと考えたことです。
それまでの1年半の間でYouTubeから上がっていた収益合計と、出資者からの出資金(簡単に言うと私の貯金)を基に、約「40万円」程の資本を作り、その資本を使ってこの事業の拡大に向け1年間取り組んでみようと決断したのです。
事業をスタートして(開業後)、すぐに利益が生まれることは稀だと思います。
もちろんそういう事業もあるかもしれませんし、そういうことが出来る天才的な経営者もいらっしゃると思いますが、私は凡人ですし、こと私が新たに取り組もうと考えた「YouTube」という事業では、ワンシーズンつまり1年間やってみて、黒字化できるかどうかを判断するのが適切ではないかと考え、この1年(2017年10月~2018年9月末迄)を事業黒字化の為の助走期間と位置づけました。
事業化成功の為の戦略
前述の通り凡人である私が、事業を成功に導くためには確固たる戦略を持たねばなりません。その戦略の一つが、これまでも何度か触れた「マーケティング発想」です。
などと仰々しくビジネス本っぽく記すとカッコイイ感じがしますが(笑)、扱く単純に言ってしまうと、事業の基本中の基本である
「何をして誰に喜んでもらい、その喜んでもらったり役だったことで対価を得るか」
という事を再定義しようということです。
それまでの動画作成では「自分が楽しい」というのが主な判断基準でしたが、これだけでは対価を得ることは容易ではありません。
私は今一度当チャンネルの動画の再生回数を再確認し、大げさに言うとマーケットの声を分析してみることにしました。
そして以下の仮説
「再生回数が多い動画=市場から求められる動画」から、
A.新製品の開封&紹介動画
B.スマートフォンを便利に使うTips
という2種類の動画を「視聴者が見たいもの」と捉えました。
このマーケットの声に対し、
別事業で実需があるスマホを絡ませる事で、当チャンネルを
①私より知識が少ないと思われる視聴者層へ向け
②購入の判断材料の提供となるよう
③国内で新発売されるスマートフォンを購入、開封&紹介し、
④しばらく使ってみた感想と共に便利な使い方(Tips)を紹介する
そうすることで喜んで頂こう=視聴回数を増やそう。
と再定義したのです。
資産化できるガジェット
視聴者が気になる新製品だったら何でも良いのかもしれませんが、その中でもスマートフォンを題材にしたのにはメイン業務の実需の他、以下の理由からです。
1.市場として曲がり角にあるとはいえ、成長産業であり新製品が毎月発表される。
2.3大キャリア以外から発売される端末(SIMフリー)も増えてきている。
3.格安SIMのマーケットが拡大している。
4.関連商品が豊富で紹介しやすい。
5.リセールバリューが高い。
この中でもリセールバリューが高いというのはとても重要です。
当チャンネルではPCや、おもちゃドローンなどの新製品も紹介していて、万を超す再生も頂いていますが、PCを再販するのは付属品を含めて結構大変だという実感がありますし、ドローンの場合テストフライトでぶつけて本体のどこかしこに傷がついていることが多く、再販はしにくいと感じます。
その点、スマートフォンは大事に使えば、1年後に当初の買値の半分程度で売却することが容易なガジェットです。
人気機種であればあるほど、このリセールバリューは高くiPhoneなどであれば7~8割ほどで再販できるはずです。
再販できるという計算が立つので、事業の資産として考えることも容易になります。
例えば10万円するスマホを購入すると、手元の資本から現金10万円は出て行きますが、資産として10万円のスマホが手元に残り、減価を考えても5万円前後の現金が手元に残るのと同じ意味に(捉えることも可能に)なります。
この手元資産を担保に、新たな出資(借用)を依頼することも可能になります。
こうして、投下した資金で購入した新しいスマートフォン動画を公開することで、再生回数は向上し、収益性も高まり始めました。
YouTubeの収益を資本として投下し続ける
最後に今日の本題です。
チャンネル登録者数が1万未満の投稿者さんの中にも、YouTubeをお小遣いを稼ぐ場、あるいは生活費を稼ぐ場として活用されている方も多いと思います。それについて、何ら否定するものではありませんし、動画を投稿することで、自分の生活が物的に豊かになるのは素晴らしい事だと思います。
ただし、私の場合少なくともこの1年間は「YouTubeを事業として捉える」ことにしたため、上記の「小遣いや生活費の足しにする」という考えは綺麗さっぱり捨てました。
通常の事業であれば、発生した収益から人件費や地代家賃、販管費等の費用を差し引き、残ったものから出資者に還元したり借金を返済していく必要があるわけですが、今回はそれらを考慮する必要もありません。(税金は別ですが)
つまり、収益を全て次の事業展開の為の資金に充てることができるのです。
YouTubeから10万円、20万円収益が発生するのはとてもありがたいことですが
「それだけ貰っても面白くないのではないか」と考えました。
どうせなら、その10万・20万の収益を再投資することで、より成長速度を早めたい。
繰り返しになりますが、何よりも貴重な資源は「お金」ではなく「時間」なのです。
今月新たに購入したスマートフォン「GalaxyS9+」についても、現段階で比較的早く投下資金分は回収できるという計算が立っていますし、黒字化目標だけを考えるのであれば、支出をうまく調整することで現状でも達成できると思います。
ただ、それだけでは面白くないと感じています。
それは、それだけ可能性を秘めた事業だと自分が感じている証左でもあります。
せっかく貴重な時間を割いて取り組んでいるわけですから、この事業をもっともっと拡大させたいし、させるべきなのだと思います。
黒字化以外の目標の1つが、チャンネル登録者数1万といえます。
本日現在当チャンネルには、
7,250を超えるチャンネル登録と、合計約350万回ご視聴頂いています。
この8ヶ月間で差し引き6,000人以上の方にチャンネルをご登録頂きました。
YouTuberと言われる多くの方々にとっては取るに足りない数字だと思いますが、私に取ってはとても有難いことで、客観的に見もて考えられないような、あり得ない数字だと思っています。
こんな拙い動画をご視聴頂いている皆様、ありがとうございます<(_ _)>
そんな拙いチャンネルが急成長したわけですから「事業戦略が当たった」と考えることもできるかも知れません。ただ、そんな単純なものでもないだろうとも思っています。こと戦略や戦術は腐りやすい、陳腐化しやすいものですから、
引き続き
「ご覧頂いている方に楽しんでもらい、
自分も楽しむ」という理念
そこだけはブレずに活動を継続したいと思っています。
メイン業務が急激に忙しくなり、YouTube事業が頓挫する可能性も大いにありますが、本事業が決算を迎える9月末までの後4ヶ月で、どの程度までこの事業を成長させることが出来るのか?自分自身とても楽しみです。
温かく見守って頂けると幸甚です。
ということで結論、
「お金大丈夫なの?」というご質問に対しては、
「事業として考えているので大丈夫ですよ」
「急にやめることになっても収支トントンになるよう計算しています」
と回答させて頂きます。
では、また!
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