2020年1月16日記
ハイ、Zukiです!
2020年は日本における5G通信の商用サービス元年!ということで、最近多く頂くご質問が「今発売されているスマホを買わず、5G対応端末が出るまで待つべきですか?」というものです。
その方が1台のスマホをどの程度利用するかによりますが、私なりの見解を結論から先に述べると
「5G対応端末を購入するのは2~3年後で十分」だと思っています。つまり、今発売されているスマホに買い替えて、5Gはその次で大丈夫。何故なら日本で全国的に5G通信が使えるようになるのはもっと先になるからです。
<5Gって何?>
5Gとは「5th Generation」の略で、日本語に直せば第5世代移動通信システムとなり、現在一般的になっている4G(LTE-Advance)の次を担う無線通信システムです。
近頃、とあるTV局がwifiの5GHz帯の事を5Gとして紹介したようですが、もちろんこの通信帯域とは別のモノで、メモリつまりRAMの大きさを表すギガとも、ストレージの大きさを表すギガとも、通信容量を示すギガとも違い、世代を表すGとなります。
<5Gにする理由>
以前はオフィスに1台だったPCが1人1台となり、1家に1台程度だったPCがスマートフォンの誕生で1人1台以上となり、誰しもが気軽にインターネットにアクセスしてダウンロードしたり、情報をアップしたりできる環境になりました。また、動画などの画像データも4Kから8Kへとどんどん進化しています。つまり、インターネット上を行き交うデータ量は年々爆発的に増加しています。
この転送されるデータ量のことを「トラフィック」と言いますが、本来の意味は言わずもがなの「交通量」で、現実世界でも交通量が増えれば道路を拡張したり、高速道路を作らないと渋滞などの支障が出てきてしまいます。スマートフォンの誕生から凡そ20年、インターネットのデータ量が膨大になり、この流れはいよいよ早くなると予想されているため、それに合わせたより大容量で高速な通信規格が必要になったわけです。「より多くのモノを、より早く移動させたい」というのは有史以来の人間の欲求と言ってもいいかもしれません。
総務省が詳しくまとめています↓
https://www.soumu.go.jp/main_content/000633132.pdf
<4Gと5Gの違い>
では、通信において道路を拡げ高速化することでどんなメリットが生まれるのかというと、大きく分けて3つのことが言われています。
①高速・大容量化
4Gの通信速度を数字でみると100Mbps~1Gbpsですが、5Gでは最大100Gbpsになると言われています。つまり、現在の通信環境から100倍以上速くなる計算です。ただし、これはあくまで理論値で、商用的つまり実際に利用できる環境では20倍程度の20Gbpsになると言われています。これにより、これまで10秒かかっていたデータ通信、例えば動画のダウンロードなどが1秒未満(0.5秒)になるわけです。
②低遅延化(リアルタイム化)
遅延とはタイムラグのことです。PUBGモバイルなどのリアルタイム性の高いゲームをプレイしている方ならピンと来るかもしれません。通信速度の向上とともに遅延が無くなり、例えば動画のリアルタイム視聴などでもラグが少なくなります。自動車のオートパイロットや農業・医療ロボットなどへの情報伝達や操作により威力を発揮すると考えられています。数字で比較すると4Gでは10msあった遅延が、5Gでは1msにまで改善されると言われています。
③多数接続可
これも数字で比較すると4Gでは1平方Kmで10万台同時接続可能だったものが、5Gではその10倍の100万台同時接続可能になると計算されています。同時接続数が増加することで、IoT(インターネットオブシィングス)家電をはじめとした、さまざまなモノがインターネットへ接続でき、快適な暮らしに寄与すると言われています。
<5G化によるデメリット>
もちろんデメリットもあります。
一番はやはりセキュリティです。インターネットに接続する台数が増え、行き交う情報が増えれば増えるほど、それに比例して、というより加速度的にサイバー攻撃や情報傍受されるリスクも増加します。
そしてなんといっても「インフラ」です。
より高い周波数帯が用いられる5G規格では、多数の携帯電話小型基地局とその電源確保が必要であり、一足飛びの変更はできません。
IT専門の調査会社であるIDC Japan株式会社が昨年(2019年)6月に発表したレポートでは、国内モバイル通信サービス市場のシェアについて2023年でようやく20%前後と予想しています。
また、5G携帯電話の出荷台数についても今年後半から2022年にかけて急拡大するものの、2023年はほぼ横ばいと予想しています。
全体的には「2025年頃になってようやく全国的に普及したと言えるレベル」が大方の市場予想となっています。
また、料金についても現在の4G料金体系よりも高額になることが予想されていて、マーケット的に直ぐには受け入れられないのではないかという見方が多いのが実情です。
世界的に見ても2025年頃で人口カバー率は35%程度と予想されており、先行して5Gサービスをスタートしているアメリカや韓国でも、思ったより進捗していないとの報道もあります。
5G対応端末が発売されれば直ぐに使えると勘違いされている方も多いようですが、5G機能が使える場所は限定的であり、私自身も3Gから4Gに切り変わる時代を過ごしてきましたが、4G化も緩やかに進みましたので、5Gもその流れになることは容易に想像できます。
以上の事から、今年発売される5Gスマホは全国的には5Gの恩恵を受けれず、2023年以降になってようやく今の4Gの補完的な位置づけで使えるエリアが増える為、スマートフォンの平均的な買替サイクル3年前後(2年~4年)ということを考えた時、2022年から2023年に発売されるであろう、真の5G対応端末に乗り換えるべきではないかと考えています。
もちろん、私のような新しもの好きな人は、四の五の言わずに飛びつくべきだと考えていますので、発売され次第購入したいと思っていますので、どうぞご期待ください(^O^)/
動画にもしているので、未視聴の方は是非合わせてご視聴くださいm(__)m
最後までお読み頂きありがとうございました!では、また!
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