2019年4月12日記
ごめんなさい、今回の記事に回答はないです(;・∀・)
表題の回答を期待されている方はすっ飛ばしてください。
徒然なるままに記していきます。
ここでいうコストとは動画を作る側のコストではなく、YouTubeの運営コストです。
何故このような疑問を持ったかというと、まぁ以前から抱いてはいましたが、昨日YouTubeの調子が悪いとかで、動画のアップロードが出来なかったり、見れなかったりして、そこかしこで(と言っても私がチェックしているのは主にTwitter)不満が呟かれていました。
私は幸か不幸か仕事が忙しく、前日アップしていた分を公開しただけで、当日分をアップすることも他の方の動画を見ることもなかったので、気が付きませんでしたが「いつも普通に使えるサービスが突然使えなくなることに不満が出る」のは当たり前の感情だと理解できます。
だが、ちょっと待ってほしい。
YouTubeは「無料で動画を公開できる&視聴できる」というこのシステムを維持するためにどれだけのコストを支払っているのだろうか。
言うまでもなく、YouTubeの顧客は広告主です。
もちろん広告である以上、広告そのものが目的ではなく、広告した商品を買う人もしくはサービスを受ける人が必要なので、間接的にその先の視聴者も顧客と言えなくもないですが、経済行為の中で一番大事なのは直接お金を支払ってくれる相手、つまりYouTubeにとって一番大事なのは広告主です。
(YouTubeプライムなどで運営側が視聴者からもお金を取ろうとするのは、経営の安定性を保つための必然的な戦略だと思います)
もちろん、広告を流すための素材・媒体、つまり動画は必須ですが、投稿する側もYouTube側にお金を払っているわけではありません。どちらかというと、立ち位置はYouTubeの運営と同じ側にいて、出来高に応じて広告料金を分けて貰っています。
お金の出し手、つまり広告主のご機嫌を損ねたら大変です。YouTubeの運営側はそれを恐れて、彼らが嫌う動画は削除しようとするし、動画のクオリティをアップさせるために投稿側の規約もどんどん変更もします。
原則としては広告媒体となる動画は多いに越したことはありませんが、あまりにもバランスが崩れると、例えば動画を投稿する側はどんどん増えるのに、広告が増えなければ分け前が減ることになり投稿側のやる気もそがれ、結果としてつまらない動画が増え、視聴者も離れ、また広告が減るという悪循環になってしまいます。
それを防ぐには投稿側のモチベーションを保ちつつ、つまりニンジンをぶら下げつつ、広告料を払わなくても動画を作り、次第にクオリティの高い動画を作ってくれるような人々を育成するシステムが必要になります。
その広告料を払う層と払わない層の分岐点について、今はチャンネル登録者1,000人を基準にしていますが、これもYouTubeの規模の変化とともに変わっていくでしょう。
YouTubeの運営サイドに立てば、広告主が「広告を付けたい!」と思うような、質のいいコンテンツ(を作れる人)だけを、ふるい落とし的に残していく、あるいは生成していくのがベストなわけです。
こう書くとYouTubeの運営側は悪徳経営者っぽくなりますが、これは経済行為としては当たり前であり、称賛されるべきことです。経済的に「回る」システムを維持することがいかに大変か。
人の手が入ったものが「無料である」ことは、私の知る限りあり得ません。
ゆえに皆が「無料」だと思っている事にも全て費用つまり「コストが発生」し、誰かがその無料分のコストを支払っているのです。
では、YouTube側はこのシステムの維持費用をどのように見積もっているのか?
というのが、今回の私が持った疑問、というか関心です。
どんな経営にも、個人の営業一つとっても必ず損益分岐点があります。
これ以上の収益を上げないと赤字になるという金額ラインです。
給料50万円貰っている人が、月の売り上げが50万円では赤字になるわけで、その業種や会社それぞれで、損益分岐点は変わってきます。
どんなものでも「無料はない」という前提が正しいならば、動画一本をアップロードする、そしてそれを視聴者がストレスなく見れるよう、サーバーに保存しておく為のコストもあるはずです。
コストがあるということは、動画1本毎の損益分岐点もあるということになります。
仮に1本の動画のアップロード&サーバー維持のコストが月1ドル、分かりやすく100円とすると、その動画が毎月100円以上の広告収入を得てくれないとYouTubeのシステムは成り立ちません。
一つ一つみると成り立っていないことの方が多いかもしれません。
成り立たない分はダメ営業マンの給料をスーパー営業マンが稼いでくるように、他の動画が補填してくれています。
もっと分かりやすく言うと「無料で出来るからいいね~」とコストを意識せずにどんどんアップされる動画の維持損失分を毎月「HIKAKIN」さんが補填してくれているわけです。
私もおかげさまで「ちょっと趣味とは片付けられないレベルの収益」を頂くようになりましたが、それでももしかしたら1動画当りの損益分岐点はクリアしていないかもしれません。
今頂いている収益は「今後の期待値」が含まれている可能性もあります。
YouTubeに聞けば「そんな事は気にせずにもっともっと面白い動画作って!」と言うでしょうけど。
今、目の前にある「当たり前を当たり前とは思わない」
昨日感じたこと、考えたことはそんなことでした。
かしこ。
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