2019年5月9日記
5月8日に開催されたGoogleの開発者向けイベント「Google I/O 2019」にて、噂されていた「Pixel3シリーズ」の廉価版、コスパモデルである「3aシリーズ」が発表されました。
販売サイトはこちら↓
ポイントをざっくり言うと、
昨年発売されたGoogleのフラッグシップモデルPixel3シリーズと同等のアウトカメラ性能を備えつつ、その他の機能を削って価格を約半額にしたモデル。
ということになります。
私はPixel3シリーズの大きい方「Pixel3XL」を購入し、レビューしていますので、Pixelって何?という方はご参考にしてください。
「Pixel3シリーズと同等のカメラ性能」といいつつ、売りの一つである「Pixel Visual Core」などは搭載されていません。その分ソフトウェアで賄うようですが「同等クラスのカメラ性能となるよう限りなく煮詰めた」というのが妥当な表現でしょうかね。
それでは価格を抑えるためにオミットされている、つまり削られている機能は何か?以下の表にまとめました。クリックすれば少しは大きく見えるかな?
<Pixel3aのスペックダウンポイント>
一番のスペックダウンポイントはスナドラ845→670になっている点です。
スナドラ670というとOPPOのスマートフォンR17が搭載しているCPUで、
OPPO R17 6.4インチ SIMフリー/RAM:8GB + ROM:128GB/タッチスクリーン認証/AMOLED・スクリーン比91.5%/AIカメラ/PBEM00/FogGradient
- 出版社/メーカー: OPPO
- メディア: エレクトロニクス
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Antutuベンチマークのスコアでいうと15万前後になります。
以前ご紹介し、回収になってしまったASUSのZenfone MaxPro(M2)はスナドラ660という、6シリーズの一つ前のCPUを搭載していました。
ベンチマークテストの模様は以下の動画でご確認ください↓
上記動画の結果を元に、今回のPixel3a及び3aXLを想定スコアから逆算すると、MaxProM2&OPPOR17Neo&novalite3の約13万、Galaxy Feel2の約12万より一歩抜きんでていて、更にMate20liteの14万よりやや上回っている、と言えそうです。
ちなみにMate20liteのスコアは以下の動画で確認頂けます↓
一般的には、Antutuのベンチマークスコアで15万を超えれば十分サクサク使える端末と言えるので、普段使いする分にはまったく問題なさそうです。
カメラ性能的には、前述した「Pixel Visual Core」が非搭載という点と供に、前面カメラがデュアルからシングルにスペックダウンしています。それゆえ、カメラ機能の一つである「グループ自撮りモード」もなくなっているようです。
外観についてもコスコカットされていて「ガラスと金属」という組み合わせから、ポリカーボネートに変更されています。
上記の表でいうと、赤文字の部分がPixel3シリーズのみにある機能、つまり3aシリーズでカットされた機能です。
逆に3aシリーズになって改善されたと思われる箇所を青文字にしています。
電池容量がそれぞれ増加し、CPU性能の抑制とともに、電池持ちについては3シリーズより期待できそうです。ただし、3シリーズにあったワイヤレス充電機能は3aシリーズには無く、急速充電機能のみとなっています。
尚、3aシリーズには「3.5mmオーディオジャック」が備わっています。イヤホンジャックがあると良いという声は多いので、この点は喜ばれるポイントでしょう。
とうことで、以上のポイントをまとめて昨日動画にしてアップしました。
未視聴の方は是非ご覧くださいm(__)m
Felicaはどちらのシリーズにも搭載されていますが、この仕様はちょっと厄介で、「Felica搭載だからといって全ておサイフケータイとして利用できるわけではない」という注釈が必要でしたが、本日このような報道が、
これまでPixel3シリーズのおサイフケータイは「Quick Pay」のみ対応と言われてきましたが、上記報道のようにdocomoのiDが使えるようになるのであれば消費者の選択肢が少し拡がったと言えるでしょう。
防塵防水については、IP68等級(防水)からIP52等級(防滴)へダウンという話もありますが、これはまだ確証がないので、分かり次第追記します。
<それでも価格は高い?安い?>
端末の値段について、昨日アップした上記の動画コメントでは「まだまだ高い」という意見や「P20liteの方がいい」という意見もありましたが、それは端末に対する捉え方が少し違うだろうと思っています。
もちろん、消費者の立場としては安いに越したことはありませんが、モノには全て適正価格が存在します。
前述した同等スペックのスマートフォン、OPPO R17は日本での発売がありませんので、比較のしようがありませんがR17の上記機種であるR17ProはAmazonでの現在価格が7万1千円、下位機種のR17Neoが買取再販店の未使用品で3万8千円前後なので、それらから類推するとPixel3aシリーズの価格はある程度妥当性があると思います。
OPPO R17 Pro【国内正規品】6.4インチ/SIMフリースマートフォン/ミストグラデーション(6GB/128GB/3,700mAh) CPH1877(MG)
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但し発表時に「399ドル!」という価格ががデカデカとPRされましたので「円換算すれば4万4千円の端末が何で10%のプレミアムが乗って4万8600円なの!?」とは私も思いました、消費税だったり、技適費用もあったりするので、分かるっちゃあ分かるんですが、既得権益的は費用負担はとっととやめて欲しいですね。
結論的には、日本的理想価格として
Pixel3aが3万9900円(税込約4万3千円)、3aXLが5万2800円(税込約5万7千円)
で売り出すことが出来れば、もっともっと注目される(た)と思います。
現行価格で今どのくらい予約が入っているのか知りませんが(苦笑)
P20liteの方が安くていいという方は、それでいいんじゃないかと思います。Antutuベンチマークのスコアで約半分、カメラ性能もまったく太刀打ちできないと思いますが、そこは何が自分にとって一番大事と感じるか、なので、価格重視で3万円以下という方はP20lite若しくは、ひけを取らないnovalite3が選択肢になると思います。
<こんな人におススメ!こんな人は買っちゃダメ>
それでは最後に今日の備忘録です。
Pixel3aはこんな人におススメ!
・スマートフォンのアウトカメラで写真や動画をバンバン取る人
・写真や動画にワンランク上の画質を求める人
・ゲームをそこそこする人
・スマホに出せる価格は5万円迄(24ヶ月分割で2千円前後)な人
・なるべくキビキビ動くスマートフォンが欲しい人
Pixel3aはこんな人は買っちゃダメ!
・スマートフォンでガンガンゲームをする人
・スマホは電話やLINE、SNSしか使わないという人
・カメラ機能はほとんど使わない人
・自撮り特化な人(恐らくもっと自撮り向きスマホある)
・何事にも不平不満を持つ人
デザインについては好みがわかれるところですね。私はPixel3XLについて、質感というかそれほど高級感を感じませんでした。
Pixel3aとPixel3aXLどっちがいいですか?というご質問も頂きますが、これはそのほかの性能が全く一緒ですので、使う方がディスプレイサイズにどの程度の大きさを求めるかによると思います。
私はPixel3XLを持っているので、今回小さい方の3aを注文しました。
肝心のカメラ性能については、Mate20ProとPixel3XLを比較した動画をアップしていますので、ご参考になれば幸いです。
ということで、本日は発表されたPixel3のコスパモデル3aのスペック&スコア確認から、購入に向いている人、向いていない人を見てきました。あくまで私の主観ですが、ご参考になれば幸いです。
全ての人がご自身に合ったスマートフォンに出会えることを願って!
では、また!
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